家づくりにまつわるコラム

Vol.35 「書斎がほしい」は禁句

2015.09.15

間取りのヒアリングを行う際、ご夫婦でお会いすることがほとんどですが、ご夫婦の意見があまりにも違う場合があります。外観の好みや内装の好みの色が異なる場合は、さほど驚くことではありません。「夫婦は一心同体」と考える方が間違いで、夫婦であれ、考えていることが異なるのは自然なことです。早い段階で相違が出る方がむしろ対応しやすいといえます。

例えば、ご主人が「書斎がほしい」と言うと、奥さまが「書斎なんかあっても、いつ使うの」と即座に却下されます。そんな時はご夫婦の力関係を判断してどちらに付くか腹をくくれますが、ほとんどの場合は奥さま側に付くのが鉄則です。それは今までの経験で、奥さまだけで打合せをして、契約に至った事例はたくさんありますが、その逆でご主人だけで打合せをして契約に至ったのは1~2件しかありません。プラン打合せの際はご夫婦でお越しになるのですが、見積りのご提案時には、奥さまが体調を崩されて欠席された場合も略契約は難しいです。

家を建てるということは、夫婦の本音のぶつかり合いです。夢と現実の狭間で「できること」と「できないこと」のせめぎ合いです。家づくりは、ある意味で夫婦の試練の場です。「家をつくる」という試練を乗り越えられるかどうかで、夫婦関係ががらりと変わってきます。一度、勇気をもって奥さまに「書斎がほしい」と言ってみてください。その結果、どういうことになるか。新しい家に書斎があるか、あるいは庭に小屋があるかもしれません?

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