家づくりにまつわるコラム

Vol.45 住まい方の楽しみ[子ども部屋の鍵編]

2016.08.01

近年、子ども部屋への要望が変わってきました。20年程前までの打合せでは、子ども部屋の扉に鍵を付けるか、テレビの配線をするかを話し合っていました。しかし、近年の打合せでは、最初から二つの子ども部屋を間仕切るか、扉を付けるかを話し合います。現在は、たとえ異性の兄弟姉妹であっても二つの子ども部屋に間仕切りを設けず、一室で計画するご家族が多くなってきています。子どもが成長し、個室が必要となったときに間仕切りをつくり、プライバシーを守れるようにするが、子ども部屋は最小面積に抑えて寝るだけの部屋としたい。勉強や遊びは、リビングなど家族の共用空間で行ってほしいという意向の方が増えてきているからでしょう。今では「子ども部屋に鍵を付けますか?」という質問も必要なくなりました。

20160801_01

矢野顕子さんの曲に「ひとつだけ」があります。元々はソロの曲ですが、デュエットバージョンもあり、私はこちらの方が好みです。デュエットバージョンを聴くと、夫から妻への遺言のように感じられます。歌詞の一節に「欲しいものはただひとつだけ きみのこころ 黒い扉 ひらく鍵」というところがあります。私が例えるなら「欲しいものはただひとつだけ 家族と過ごす時間を守る鍵」でしょうか。子ども部屋に鍵が必要なくなった今、皆様はどんな鍵がほしいですか?

< BACK
お気に入りの実例を見る