SE構法とは
SE構法とは、従来の木造住宅から飛躍的に耐震性が高まった工法です。柱や壁で建物を支えるのではなく、強靭に組まれた柱と梁で建物を支える「ラーメン構造」を採用しています。建物を骨組み全体で支えるので、まさに家そのものが大黒柱であるといえます。柱や区画の壁が少ないため、光を取り入れる大きな開口部や窓、出入り口、そして広々とした吹抜け空間が安全に実現できます。2011年に発生しました東日本大震災や2016年に発生しました平成28年熊本地震において、SE構法で建てられた建物の地震による倒壊はゼロ*1、震源地に近い地域でも構造上の被害はなかった*1と確認されています。
- ※ARCHAUSはオプション対応です。*1:株式会社エヌ・シー・エヌ調べ。

SE構法が耐震性に優れている理由

天災に対する強さを証明する構造計算
日本の住宅は、統計的に築後一度は大震災に見舞われると言われています。SE構法は、ビルなどの大規模建築と同様に、一棟ずつ個別に、台風・地震・積雪などの自然災害に対しての安全性を解析しています。また、日本国内の建築に関する技術評価など担う一般財団法人日本建築センターの構造評定を取得しています(評定番号:LW-2020)。建物を支える基礎構造は、FEM(Finite Element Methond:有限要素法)解析により、建物に伝わる力を解析します。基礎梁と耐圧版を合わせた状態で行う立体的な計算手法で、地盤に応じた強固な基礎設計を実現します。あらかじめ想定・検証しているからこそ、耐震性に優れた自由な空間づくりを安心して行えます。
木の強さを最大限に引き出した集成材
素材となるひき板一枚一枚、柱梁一本一本の強度試験を行い、水分量は含水率15%以下のものだけで製造した集成材を使用しています。天然木材の長所をそのままに、反り、ねじれ、割れ、伸縮などの欠点を克服し、自然素材であるが故に強度にばらつきのある無垢材と比べ、約1.6倍の強度が一定に保たれています。もしもの火災事故に対しても45分間燃焼し続けても表面部は燃えますが、火災時の安全性は確保することができます。また、持続可能な方法で管理されている森林から採取した木材供給・管理システムを有することを証明する森林認証を取得した樹種を使用しています。
接合部を強化する独自の構造用金物
確かな強度が計算できる集成材を用いた柱や梁を、独自開発のSE金物で接合することで、断面欠損を極力抑え、木本来の強度を十全に活かした均一で安定した強さを実現しています。特殊表面加工されたSE金物は、約600時間の塩水噴霧試験でも劣化が認められず、接合部の高い防錆力を保ち続けると示されています。地震時のさらなる安全性を確保するため、表面に凹凸加工を施し、木材にねじ込むことで引張剛性を向上させた特殊なSボルトを採用しています。従来のボルトと比べ2倍の強度を持ち、万一、集成材が経年変化により乾燥・収縮する状態となり、施工当初に締め固めていたボルトやナットが緩んでも接合部に食い込んで定着するため、剛性を確保できます。SE構法だからできること


SE構法の施工品質と保証

