家づくりにまつわるコラム

Vol.43 住まい方の楽しみ[マイホーム編]

2016.06.15

人が家を建てようとする時に求めることは、「マイホーム」の獲得ではないでしょうか。
マイホームとは、施主の要望の具現化であり、それは法規的・経済的・町並み等、様々な社会的要因に規制されます。一方でマイホームは外観やプランに施主の趣味や嗜好が現れます。究極的には、住み手がマイホームとは「自分にとって、どういうものである」と考えているかという住宅観、ひいては人生観の現れとなります。
当社の建てる家は個性的だと良く言われますが、それはそれぞれの家にお施主様の個性が外観やプランに反映されているからかもしれません。
住宅に於ける個性の実現とは、住み手の一人一人が「ここが私の場所だ」と心の底から感じられるような空間をつくり出すことに尽きると考えます。

1983年にリリースされたトーキング・ヘッズの名曲「This Must Be The Place」(後に映画「きっとここが帰る場所」に採用されています)は、冒頭「Home is where I want to be~/ホーム…. 僕の憧れ~」という歌詞ではじまります。私は、これまでそんな場所を探し考えながら「マイホーム」をつくってきました。

今、住まいのあり方は変化しています。住宅の均一化による個性の見えない家。大家族の家父長制家族が崩壊し、あたりまえになった核家族。さらに、結婚しない女性や結婚できない男性など独身単身者の増加による単家族化。今後も益々情報社会が進み、益々個人化した生活を求めて、住まいのあり方が激変していくと思われます。そんな中で社会に対して「私の場所」を得て、やすらぎを感じる住まい方を求めることができるのでしょうか。

日常何気なく見過ごされているものを手がかりに、これから数回に分けて「住まい方の楽しみ」を具体的に探索していきます。

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