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大切なお知らせ

第19回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の関連企画展「TIME SPACE EXISTENCE」に出展のお知らせ

2025.04.30

当社の代表取締役で建築家でもある松尾享浩は、2025年5月10日〜11月23日にかけて、イタリアのヴェネチアで開催される第19回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の関連企画展「TIME SPACE EXISTENCE」(主催:European Cultural Center Italy、以下「本企画展」)に出展いたします。

ヴェネチア・ビエンナーレは、イタリアの都市ヴェネチアの市内各所を会場とする、世界最大の芸術の祭典です。1895年に最初の美術展が開かれて以来、130年の歴史を刻んでいます。

建築家・松尾享浩の出展する本企画展示会場は、17世紀に建築された宮殿 Palazzo Mora(パラッツォ・モラ)です。ここで、日本の伝統的な日本建築の美しさを現代的に再解釈し、訪れる人に特別な時間と体験を提供する、海に浮かぶ迎賓館プロジェクトの作品をCGと模型で展示いたします。

本プロジェクトは、日本神話に登場する国生みの島、淡路島の神話性や海との親和性を感じながら、海に浮かぶ開放的な建築と自然が一体となった悠久の時を想起させる空間を提供する迎賓館です。失われてゆく地域の記憶と風景を再生するデザインに焦点をあて、設計から建設プロセスにおいて、旧家屋の木材を再利用、地域の職人と住民が連携し伝統を継承します。この建築活動による新たなコミュニティと地域活性化につなげていきたいと考えています。そして、「修復」「再生」「再利用」がテーマである本企画展への出展を通じて、建築・建設業界の環境負荷の軽減に向けた建築の未来を形作る国際的な議論に貢献します。

ご旅行・ご出張などでヴェネチアに行かれる際はぜひ、お立ち寄りください。

 

― TIME SPACE EXISTENCE の概要

本企画展は、ヨーロッパ文化センターが企画・主催する大規模な2年ごとの建築展として開催され、時間、空間、そして存在という根本的な哲学的概念を考察しています。この展覧会では、様々な分野にまたがる国際的で多様な参加者が一堂に会し、これらのテーマに焦点を当て、現代の議論を踏まえながら考察する、完成済みまたは進行中のプロジェクト、革新的な提案、そして多様な建築表現などを発表します。

参加者には、52カ国から集まった建築家、大学、伝説的な巨匠、新興スタジオ、確立された世界的事務所、デザイナー、アーティスト、写真家など国際色豊かで多様なアーティストが集結します。開発者の間で交流を刺激し、私たちの生活様式の未来を形作る上で重要な役割を果たすことを目的とし、今年はヴェネチア中心部に位置するパラッツォ・ベンボ、パラッツォ・モラ、マリナレッサ庭園といった歴史的な場所に、200を超えるプロジェクトが展示されます。

<建築家・松尾享浩の展示概要>

期間2025年5月10日(土)〜11月23日(日)
会場Palazzo Mora(パラッツォ・モラ)#205B
作品海に浮かぶ迎賓館


▼本企画展の公式サイトはこちら
トップページ:https://timespaceexistence.com(外部リンク) 
参加者リスト:https://timespaceexistence.com/participants/(外部リンク) 

 

― 作品コンセプト

海に浮かぶ迎賓館

本プロジェクトは、日本神話に登場する国生みの島、淡路島の東海岸に位置する海に面した土地を舞台に海との親和性と淡路島の由来である神話性を、伝統的な日本建築の美しさと現代的に再解釈し、訪れる人に特別な時間と体験を提供する迎賓館の提案である。

近年、日本の地方都市は人口減少と高齢化が進み、それに伴い、地域に残る貴重な建築物や伝統的な家屋が失われつつある。これらの建物は、その土地の歴史や文化を伝える貴重な遺産であり、失われることは地域のアイデンティティの喪失にもつながる。この地は豊かな自然環境と観光資源に恵まれている一方で、深刻な人口減少に直面していることを考え、失われてゆく地域の記憶と風景を再生し、未来へとつなぐための建築活動が現在求められているのではないだろうか。

設計から建設プロセスにおいて、建物の主たる構造部材には、地域で不要となった旧家屋の木材を再利用する。この取り組みは、資源の有効活用に貢献するとともに、地域に残る記憶を継承すると同時に、新たな息吹を吹き込まれた木材はこの建築において再生しその役割を果たす。地域の職人や住民と連携し、伝統技術の継承や地域史にも関心を向けることで、新たなコミュニティを創造させ地域活性化につなげたい。

計画地は、“万葉集”にも詠まれた景勝の地であり、古来より多くの人々を魅了してきた。この場所が持つポテンシャルを最大限に引き出すため、海との親和性と淡路島の由来である神話性を宿す平屋で海に浮かぶような軽やかで開放的な建築をデザインした。伝統的な日本建築を彷彿とさせるフォルムは、海と水盤とが一体に見える設計により、建築と自然が一体となるような、悠久の時を感じさせる空間を創出し、訪れる人に日本並びに島の歴史と文化を感じさせるのだろう。

この建築の出現が、来訪者だけでなく、地域住民にとっても魅力的な場所となり地域での暮らしに魅力を感じた人々が移住し、その場所で暮らす理由を考えるきっかけとなることを期待する。建築は、その土地の文化や歴史を映し出す鏡であり、デザインが可能性を拓いていく。淡路島の自然と神話、そして人々の暮らしを繋ぐ存在として、この地に新たな価値を創造している。

 
<本件に関するお問い合わせ先>
アドヴァンスアーキテクツ株式会社 経営管理室
メール:https://www.advance-architect.co.jp/contact/inquiry/

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