top-logo

建築家と一緒にデザインする注文住宅なら大阪・堺市のアドヴァンスアーキテクツ

top-search

住まいのコラム

高断熱・高気密な家づくりに重要な断熱材と窓のこと

テクノロジーのこと | 2019.06.18

https://www.advance-architect.co.jp/works/2018/11/itm/

高断熱・高気密のエコロジーな家づくりのために重要となる大きな性能差を生むアイテム「断熱材」と「窓」についてお話しします。

断熱材について

熱は伝わりやすい性質を持っていますので住宅の外壁を通して、室内の熱と屋外の熱も行き来をします。冷房を付けてもなかなか涼しくならない、暖房を付けても部屋が温まるのに時間がかかるといった家は、大抵家の中と外の熱が行き来しやすくなっています。そのような家は同じ広さの部屋を冷やしたり温めたりするのに、余分なエネルギーが必要となるため、光熱費の面で大きな損失が生じます。その状況を回避するためには熱が伝わりにくい素材の断熱材を採用することが不可欠です。また、断熱材はリフォームで取り換えるのは極めて大変なことです。そのため新築時に良い断熱工事をしておくことが重要です。

現在、高いシェアを占めている断熱材を分かりやすく説明すると、スーパーの袋に綿を詰めたような形状をしています。これを壁の中に詰め込んでいくわけですが隅っこの部分やコンセントボックスの周りなど、詰めることが難しい場所が出てきます。袋に入っているため、中身の断熱材を建物の形状通りに密着させることはとても手間が掛かります。きちんと施工できていないと結露に直結し、柱や梁を腐らせ、シロアリを呼び込み、カビやダニが発生し、建物へのダメージが急速に蓄積されて家の寿命が短くなります。そのため、断熱材について細かい説明をしない建築会社は少し注意が必要と言えます。

そこで、どんな断熱材を誰が施工するのかを事前に確認することをお勧めします。実は前述の断熱材は大工さんが施工します。大工さんの腕や心掛けによって施工にばらつきが生じる可能性があります。そのため、皆様にはぜひ断熱専門業者が施工する「セルロースファイバー」や「ウレタンフォーム」といった隙間を全く出さない断熱材の採用をおすすめします。前者の「セルロースファイバー」は当社で標準採用している断熱材です。高い断熱・気密効果が得られ、さらには防音性や吸放湿性などにも優れています。いずれにしても施工不良の起こる可能性の高い中途半端な断熱材は、ランニングコストが高くなったり、家の寿命を縮めてしまう結果になることもありますので、大切な家のためにもご参考ください。

窓について

冬場、室内熱の半分は外へ逃げますが、その原因が窓と言われているのをご存知でしょうか。窓はガラスと窓枠で作られています。そのどちらも断熱性能にとても重要な役割を担っています。冬場に窓ガラスが曇ったり、窓枠に水滴がつく結露は断熱性能の低さを象徴する現象です。

まず、窓枠についてお話しします。

断熱性能が低い窓枠の多くはアルミサッシで、このアルミが結露などが発生する大きな元凶となっています。アルミは加工しやすいうえに錆びにくく耐久性に優れ、安価で大量生産に向いています。そのため、住宅業界では経済的メリットがあるアルミ製の窓枠が主流となっていますが、断熱性能の低さは否めません。そこでアルミの欠点を補うために最近ではアルミと樹脂の両方を取り入れた複合サッシが流通しています。紫外線の影響を受ける室外側は耐久性に優れるアルミを使用し、室内側には断熱性や防露性に優れる樹脂を採用したもので、当社でも標準採用しています。北海道などの寒冷地で標準的に採用されている樹脂サッシは高価ですが、さらに断熱性能が高く、標準採用している建築会社もあるようです。ただし、関西地域では寒冷地に比べ紫外線量が多いため、メンテナンスが必要なことと窓枠が大きくなりデザイン性が劣ることを念頭に置き、必要性能とコストバランスで検討されることをおすすめします。

次に窓ガラスついてお話しします。

窓ガラスには様々なタイプがありますが、ガラスという素材そのものが断熱性能に影響し、熱が行き来しやすいという特性を持っています。そのため、単板ガラスは非常に結露しやすいと言えます。最近ではペアガラスが主流になり、ローコスト住宅でもペアガラスを標準採用しているところが大半になっています。それはペアガラスといっても価格によって種類があるからとも言えます。一般的なローコスト住宅で多く採用されるのは、ガラスを2枚重ねただけで、間が空気層になっているタイプです。これでは十分な断熱性能は得られません。間にアルゴンガスが入っているタイプ、真空層を挟んだりしている高性能なタイプもありますので、そのような製品を採用されることをおすすめします。さらにガラスを3枚重ねたトリプルガラスの窓もございます。当社でもLow-E複層ガラスを標準としており、オプションでトリプルガラスもご用意していますので、コストとのバランスに応じてぜひご相談ください。

まとめ

ここまでお話ししたように「断熱材は入っていればいい」「ガラスはペアガラスであればいい」という時代ではなくなってきています。細かいところの知識も少し持っていた方が賢い家づくりができる、取捨選択の時代だと考えます。長い目で見た金銭感覚を持って楽しい理想の家づくりにしましょう。

※記載情報は掲載日時点の情報です。商品改良などのため、仕様などは予告なく変更することがありますので、予めご了承ください。

< BACK

メールニュースのご登録

ここでは、定期的に配信していますメールニュースや季刊誌で掲載いたしました記事のバックナンバーをご紹介しています。メールニュースでは、家づくりのお役立ち情報や見学会などの最新イベント情報をお届けしています。配信希望の方は下記ボタンよりお手続きください。 配信希望の方はこちら

関連コラム

テクノロジーのこと | 2015.12.01
テクノロジーのこと | 2017.06.14

最新コラム

お気に入りの実例を見る
資料請求
お問い合わせ
トップへ戻る