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住まいのコラム

木造住宅の枠組壁工法と在来軸組工法の違いとは?

テクノロジーのこと | 2019.12.24

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家の骨組みとなる構造には木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造などさまざまな種類がありますが、木造で家を建てることを検討されている方は多いかと思います。日本では古来から木を使った家づくりが主流で、現在でも日本全国の約80%の住宅が木造で建てられていると言われています。

その理由は大きく二つあります。一つは木材資源が豊富な日本では、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べて建築に掛かるコストを抑えることが出来るためです。もう一つは、木材は断熱性や吸湿性に優れており、寒暖差の激しい日本では住宅に使用する建材として適しているためです。

このように日本の住まいに適している木造住宅ですが、数種類の工法があります。そこで今回は木造住宅の工法について、一般的な種類とその特徴をご紹介します。

木造住宅の工法

木造住宅の工法は「枠組壁工法」と「在来軸組工法」の2種類に大きく分類されます。

どちらも建築に詳しい方でなければあまり聞きなれない言葉ですが、木造住宅を検討されている方はこれからの家づくりで必ず耳にする言葉ですので、工法ごとにどんな特徴があるのかを知っていただき、皆さまにとって、どちらが最適なのかの参考にしていただければと思います。

枠組壁工法とは?

2×4(ツーバイフォー)工法という名前の方が一般的によく知られていますが、字の通り2×4インチなどの国際規格で作られた枠材に合板などの面材を緊結し、壁や床を作る工法です。細かく決められた基準の中で造り上げていくため、比較的簡単かつ短期間で完成し、高い耐震性と耐火性が備わった家を建てることができます。

しかし、細かく決められた基準の中で壁を配置し、高い耐震性を確保するため、後述の在来軸組工法に比べて間取りの自由度が低くなります。また、壁などの面で耐震性を確保しているため、大きな窓を設け辛く、将来壁をなくして部屋を大きくするなどライフスタイルに合わせて間取りを変えることが難しいと言われています。

在来軸組工法とは?

日本の伝統的な工法ですが、金物を使用したり、鉄筋コンクリート造で使用される構造の組み方を取り入れたりと、現在は在来軸組工法といっても様々な種類が用意されています。寺社仏閣の建築で採用される伝統的な在来工法のほか、当社で採用している在来金物工法やSE構法のような木造ラーメン工法も在来軸組工法の一つです。

前述の枠組壁工法は面で建物を支えるのに対し、在来軸組工法は柱や梁(軸組)などの線で支えることが特徴です。そのため、枠組壁工法に比べて間取りや開口部の自由度が高いことが挙げられます。

以前までは在来軸組工法は枠組壁工法に比べて耐震性や耐火性が劣ると言われていましたが、近年は軸組だけでなく、枠組壁工法のように面で支えるという考え方を取り入れた工法が多くなっており、耐震性や耐火性についても枠組壁工法に劣らないようになりつつあります。当社でも構造計算や緊結部に金物を使用する工法を組み合わせることで、枠組壁工法と同等以上の耐震性や耐火性を確保しながら吹抜けや大きな開口部を設けられるような自由度の高い設計を実現しています。

まとめ

家づくりを検討される中で、工法について深く考えることは少ないかもしれません。しかし、皆さまが思い描いている家をイメージ通りにつくっていくためには、家の骨格にあたる構造、そしてそれを作る工法は、耐震性の面だけではなく、お客様の家づくりを左右する重要な要素だと言えます。

一般的な工法についての違いを知っていただけると、皆さまが思い描いている家づくりが出来るかどうかの基準にもなります。良い家づくりができますように、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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