敷地は、南西側と北西側が道路に面し、他2方を住宅に囲まれた立地。これまでの家に感謝を込めながら進めた二世帯での建て替え計画です。施主様が望まれたのは、生活の快適さと、お互いの程よい距離感を大切にできる、落ち着きのある「ホテルライクな家」でした。まず、前面道路が一方通行であることと、建物のボリュームを最大限に確保することを考慮し、南西側に駐車場を配置。比較的交通量の少ない北西側の道路に門扉を設け、そこから玄関へとアプローチする動線としました。1階には、お父様の居室とご夫妻の寝室を配置。お互いの生活リズムや距離感を尊重できるよう、玄関を2つ設けています。一歩足を踏み入れると、落ち着いた配色と間接照明による演出が、まるでホテルのような気品ある空間へと迎え入れます。2階には、ご家族が集うLDKを配置しました。南西側に視線が抜ける立地特性を活かし、広々としたバルコニーと大開口を計画。LDK全体に豊かな光と圧倒的な開放感をもたらしています。バルコニーの壁を適度な高さに設定することで、周辺からの視線を遮り、プライバシーもしっかりと確保しました。また、LDKの一角には少しこもれる畳スペースを設け、同じ空間に身を置きながらも、それぞれが思い思いに寛げる居場所をつくっています。 さらに、お忙しいご家族の家事動線を考慮し、水まわりも同じ2階に集約。洗面スペースはゆったりとした広さを確保し、ホテルのような洗練された設えとしました。3階には個室と共有のバルコニーを設け、それぞれのプライベートタイムを楽しめるようにしています。屋根付きのインナーバルコニーとなっているため、雨を気にせず物干しができるほか、椅子を置いて心地よい風を感じるなど、多目的に活用いただけます。ご家族がそれぞれの時間を大切にしながら、上質なホテルライクの暮らしを叶える。そんな落ち着きに満ちた住まいが完成しました。