本計画地は周囲を自然に囲まれ、植物や鳥などの動物が集まり、生命の豊かさが溢れる河川に隣接した、川に沿って縦長に伸びる敷地条件です。「自然との共生」を軸に、道路からは閉鎖的な外観としながら、川側に大きな開口を設けることで、開放的な空間を実現しています。周囲の潤いある美しい環境に馴染むよう、建物に自然素材を取り込むのではなく、あえて生命感のない素材を用いて、乾いた印象とすることで、建物が生命の豊かさを切り取り、より豊かに自然を引き立たせる「額縁」となるような設計としました。室内は日本の伝統的な美しい襖紙のように印象的な空間となっています。真に自然と共生できる建物とするために、「躯体」性能はLCCM住宅やGX志向型住宅の基準を満たし、耐震性を担保しつつ、HEAT20 G2レベルを超える高い断熱性能を確保しています。建物の徹底的な省エネ化を行い、高寿命で維持管理がしやすい建材を使用することで、建物が自然環境にとって負荷とならず、むしろ自然環境を改善する住まいとなりました。