40坪の土地に立つ、プライベートなテラスと吹き抜けで光と風に親しむ住宅 | 建築実例

建築実例

SSY-house 中庭の家

存在感を放つ外観デザイン

窓のないフォルムが建物内への好奇心を刺激する、ミディアムグレーの色合いが絶妙な外観。外に閉じたデザインでありながらも、道路と敷地の境界には塀をつくらず、オープンな外構にして、街並みに寄り添っている

ライトアップされた美しい外観

街並みの中でひときわ存在感を放つ、美しい夜の外観。シンプルなデザインなのでライトアップされた植栽も映える。植栽が帰宅する家族をさりげなく迎えてくれる

三角形にくり抜いた玄関ポーチ

敷地の隅切り部分には、敷地形状に沿って三角形にくり抜いた玄関ポーチを設置。浮造り調チーク柄の玄関ドアとダークグレーのアクセントウォールがシンプルな外観に映える

すっきり見せるシンプルな玄関

ディスプレイのスペースにもなるフロートタイプのシューズボックスと、垂れ壁のないハイドアはウォルナット柄で統一。ノイズのないシンプルで見た目すっきりのデザインが空間に広がりを与えている。ハイドアを開けるとLDKにつながる

離れのような和室

変形部分を床の間と吊押入のスペースにしたモダンな和室。吊押入の下に仕込んだ間接照明のやわらかな光が安らぎを生んでいる。和の雰囲気が強くならないよう、縁なしの畳を採用。LDKと切り離しているので、客間としても使いやすい

開放感と光に満たされるリビング

南側に隣家が迫る環境だが、隣家との緩衝地帯となる光庭、吹抜け、掃き出し窓と高窓を組みわせることで、十分な光を得た開放感たっぷりの明るい空間を実現。外と内、１階と２階が深くつながる設計に

開放感と木質感を楽しむリビング

正面の壁に組み込んだ間接照明、木の温もりを感じる床材やTVボードにより、落ち着いた雰囲気が漂うリビング。床や扉、インテリアまでウォルナットを基調にコーディネートされていて、統一感のある住空間に仕上がっている

天井高5.3mの吹き抜けリビング

高窓から入る光が白い壁に反射して、リビング、２階の廊下や大きなガラス越しに見える書斎に行き渡る。「見上げると、書斎で過ごす子どもの様子をうかがうことができるので、とても気に入っています」

こだわりのインテリアを主役に

不定形なダイニングテーブル（テクタ）やペンダントランプ（ルイスポールセン）など、名作がセレクトされたダイニング。内装とインテリアがマッチするよう、床材はお手持ちのテーブルと材質を合わせて、ブラックウォルナットを採用

キッチン横にはオープンなパントリーを用意

木目調クロスをあしらった斜めの折り下げ天井と間接照明でワンランク上の空間を演出。リビングからは死角になる左奥のスペースは冷蔵庫の収納を兼ねたパントリーに。冷蔵庫の反対側は可動棚を設置。扉がないので、食材の出し入れがしやすい

奥さまがお気に入りのキッチン

お手持ちの食器棚がぴったり収まるよう設計した背面スペース。造作カウンターの上部には開閉できるスリット窓を設け、採光・通風に配慮。広くて料理がしやすいキッチンは奥さまが特にお気に入りの場所

リビングもテラスも見渡せるキッチン

ダイニングキッチンはリビングと位置をややずらし、空間を緩やかに分離。それでもキッチンからはリビングやテラスを見渡せるので安心。「別々の空間にいても、家族の気配を感じられる空間づくりをとても意識しました」

視界が広がるLDK

ダイニングキッチンからもリビングからも掃き出し窓でつながるテラスは、室内の一部のような感覚で活用できる。LDKとテラスは床の板目方向を揃えることで、広がりや一体感を一段と味わえる

21.6畳の伸びやかなLDK

横方向にも縦方向にも視界が抜けるリビングにより、面積以上の広がりを感じられるLDK。室内に居ながら青空や星空を楽しめ、日常に心地よいくつろぎを生んでいる

家族のつながりを大切に考えた階段

リビングから２階に続く木製階段。見た目の美しさや通風・採光の点だけでなく、「家族のコミュニケーションを妨げないように」というご夫婦の思いが抜け感のあるスケルトン階段からうかがえる

廊下に壁面収納を造作

吹抜けに面した２階の廊下には手すりの代わりに、扉付きの壁面収納を造作。「１階に大きな収納を設けませんでしたが、アウトドア用品などもここに収納できて重宝しています」

使い勝手のいいファミリークロゼット

階段を上がった先にあるアートが飾られた空間は、家族の服を効率よく収納できるファミリークロゼット。L型の通路によって、中がほぼ見えないため、扉がなくても気にならず、掃除もしやすい

ご主人がお気に入りの書斎

大きなガラスウォールと吹抜けを介して階下の気配が伝わる書斎は、適度な距離感を保ちながら自分時間を楽しめる。ご主人だけでなく、お子さまも好きなときに使われているそう。陽射しが気になるときはロールスクリーンで自在に調節もできる

心と身体を休ませる寝室

明るいリビングとは対照的に、窓や照明を控えめに設けた休息にふさわしい寝室。ふかし腰壁部分はダークグレー、上部の壁と天井はグレーの織物調クロスと、凸凹部を境にあしらったツートンのクロスがアクセントに

物干しスペースに直結の洗面室

キッチンの隣に設けたサニタリー空間。洗面室は物干しスペースに直接アクセスできる家事ラク動線。左の洗面台は２人並んで使えるワイドタイプ。「水まわりを集約しているので、使い勝手が良く、常にすっきりした状態を保てています」

外の視線を気にせず使える庭兼物干しスペース

高い壁で囲んだテラスは、庭兼物干しスペースとして活躍。外からの視線を気にしないで済むため、洗濯物や布団も安心して干せて、LDKはカーテンなしで過ごすこともできる

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建築概要

コンセプト: 閑静な住宅街の一角、西側に旗竿地の専用通路が隣接する敷地での計画です。北側道路の敷地で南側には隣家が迫っている環境の中、LDKへの採光を確保するため、南西側の角に施主様のご要望であるプライバシーが守られた中庭を配置し、その中庭と吹き抜けが組み合わさってリビングの奥まで光が届くようにしました。玄関からリビングの引戸を開けると中庭の奥まで視線が抜け、さらに吹き抜けを介して２階に設けたガラス張りの書斎とつながる開放的な住空間を実現しています。外観は敷地形状に沿って斜めにしたアプローチにより、シンプルでありながらも個性的な佇まいに仕上げました。

受賞歴: LIXILメンバーズコンテスト2021／敢闘賞［LIXIL主催］

敷地面積: 135.90㎡［41.1坪］

建築面積: 75.77㎡［22.9坪］

延床面積: 116.70㎡［35.3坪］

建築場所: 大阪府吹田市

構造: 木造［NK工法］

規模: ２階建て

竣工年月: 2019年8月

本体価格: 2000～2500万円

分類: ARCHAUS

建築実例掲載について

■本コンテンツでは当社がオーナー様と創り上げた新築住宅・リフォームなどの設計・施工事例やプロジェクト事例をご紹介しています。
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